2016年3月2日水曜日

伊藤 穰一(いとう じょういち、通称Joi)さん@MITメディアラボ所長の講演会に参加してきた。


伊藤 穰一(いとう じょういち、通称Joi)さん@MITメディアラボ所長の講演会に参加してきた。

日本人会の主催だったので日本語か!?と淡い期待をしていたが、残念ながら(?)オール英語だったが、比較的わかりやすい英語でよかった。

日本に居るときから、NHKの以下の番組をみており彼の存在は知っていた。

wikiにもありますが、この人の経歴が面白すぎる。
大学を中退している、しかも2回もw
日本の(主に文系の)シニア研究者で時々見かける博士課程の中退とかではなく、学部の中退だ。
中退の理由が「つまんないからやめる」「合わないと思ったからやめる」というなんともすばらしい理由だ。
やはり天才はここからして違うと思う。

たくさんしゃべっていたけど勝手にポイントだと思うことをまとめてみた。

・やりたいことやればいいじゃん(一番のメッセージはこれだと思うw)。
・二十代はリスクをとりモーレツに働きいろいろやりまれ。失敗してもいいじゃん、そこから勉強すればよい。いろいろやれ。勉強しまくれ。
・インターネットは、世界を変えた。ビジネスを変えた。主に次の3点で:1)コスト、2)コミュニケーション、3)コラボレーション(いまいちMECEじゃない気がするがそれは私が残念ながら天才じゃないから気になるだけだろう)。
・彼はインターネットの出現により時代を分けており、BI (before internet)、AI (after internet)と表現していた。特に言っていなかったと思うが、紀元前とかの表現からぱくっているに違いない。まぁインターネットは神の存在くらい世界を変えていると思う。
・彼はBIの時代はつまんない時代だった、特に飛びぬけた優秀な人にとってはと言っていた(ような気がする)。
・自由なことを自由に行いたいなら金が重要。政府に依存しない金(いわゆる研究費以外)が重要←これは最近自分も、「公衆衛生(医療含む)や研究は自分で金を稼げればもっといいだろうに、というかそうあるべし」と思っているのに近いなと思いました。
・MITメディアラボのミッションは、既存のどの学問にも属さない新しい分野(なんていっていたか忘れたけど、、、われわれはnon-displinary?)を作ること。 既存の分野は年功序列などいろいろ順番がある。めんどくさい。新しい分野は自分が切り開けば自分がリーダーなわけでそういうめんどくさいことは無い←やっぱり世界のトップはちがいますねー。そういやハーバードの教授になるにも単にたくさん普通の論文書いているだけではだめで「どういう新しいことを達成したのか」がいえないとだめ、というのを聞いたことがあるが(真実かは不明)、同じマインドでしょうかね。



まぁこんなとこか(ほかに出席された方で、なにかあればぜひ追加コメントお願いします)。


特に最後の「新しい分野を切り開く」話は、今の自分には良い話だったと思った。
その話を聞いていて、ふと最近の自分の仕事(研究)におけるスタンスが、どうも小さいことしか考えていない傾向にあることに気づかされた
博士課程に入る前には、いわゆる研究のお作法をまったくわかっていなかったので、自由に大上段に物事を考えていた(まぁ一方でただしい現状認識や解決策の考え方はいまいちでしたが・・)ものの、博士課程を経て、いわゆる研究のお作法を習得した成果なのか、「現状把握&問題定義→次のステップはこれ」、みたいないわゆるロジカルシンキング的な(上述のMECEもまさにそのいい例ですがw)パターンにはまっていることに気づく。
ロジカルシンキングとか表現するとなんかかっこいいが、悪く言えば近視眼的な思考パターンだ。
ロジカルシンキングに加えて、博士課程+その後の間に、研究内容にとどまらずかなり膨大な知識がついてしまったので、「こうあるべきだがこういう理由でそれは難しいな」とか「これは問題だけど構造的に解決は事実上無理だな」とかそういう引き出しが増えてしまっている影響もあると思った。
まぁ、ロジカルシンキングも膨大な知識や経験も、現実社会の中で生きていくうえではきわめて重要(地に足が着いていないと生活もおぼつかないですし)なわけですが、一方で、それらは、いわゆる自由な発想をするには邪魔になることもあるよなと思った
理想は、ロジカルシンキングと継続的な膨大な知識の補充は行いつつも、時々そこから思考を切り離して、より大局的に、物事を見つめなおす時間を持つことか。
そんなことって現実できるのか?
少なくともそれをするためには、どこかの極東の島国でいまだに行われているように、ずーーーっと仕事(に関係すること)に時間を使うのではなく(過重労働さようなら)、異業種交流や子育てや地域活動参加とか、とにかく仕事とは違う刺激を受け取る活動をすることが重要なのではないかと思った。
それは結局仕事にとっても良い効果があるんだろうなぁと思いました(結局仕事に回帰しているw)。
ということで、やはり5時に職場を出ることと、年に一ヶ月のバケーションは重要だと思いましたwwww
あー俺がボストンに居る間になぜか突然日本の文化が変わってくれないかなー 


話は戻しますが、Joiさんに興味ある人は、名前でぐぐればいろんな記事もヒットしますので見てみてください

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