2016年1月8日金曜日

英NHS勤務医,政府との交渉決裂で初のストライキへ 英国医師会

英国の若手医師のストライキが決定と。日本でもこういうことが起こる日が来るのでしょうか。現状では、若手医師がこのように団結する暇はないと思いますが。

”英国医師会(BMA)は1月4日,国民保健サービス(NHS)関連施設に勤務する卒後15年以内の勤務医(junior doctor)の診療報酬や勤務体系の改善に関する政府との話し合いが決裂したとして1月12日から2月10日にかけ3回のストライキを実施すると発表した。ストライキは関連病院が創設された40年来初めて。”

こういうことがあると、医療、特に、救急とか大丈夫?と思いますが、そういうことは既に研究されて、意外と大丈夫どころか、むしろ死亡率が下がったという研究もあります。

と思ったら、そのことも記事に書いてありました。

”医療関係者のストライキによる診療への影響は実際にあるのか。一般に考えられているのと違い医療従事者のストライキによる医療サービスの中断が即,患者の死亡増加や医療サービス全体の低下につながるわけではない」との見方もあるようだ。南アフリカUniversity of Kwazulu-NatalのSylvester C Chima氏によると,イスラエルや米国を含む世界各所の研究で救急医療やプライベートクリニックが機能している場合には医療従事者のストライキで患者に明らかな健康影響は生じないことが報告されている(BMC Med Ethics 2013;14 Suppl 1:S5)。同氏はまた,病院全体のストライキにより待機手術が減り(短期の)死亡率が減ったと見られるとのスウェーデンの報告やイスラエルの報告では患者の社会経済的状況により医師のストライキへの反応が異なるようだとも考察している。”