2016年3月2日水曜日

後発医薬品(こうはついやくひん)、ジェネリック医薬品(英: Generic Drug、Generic Medicine)


以下のニュースを見てふと気になった。

医療費の支出目標 算出方法など検討へ

さんざん議論されて、上記の記事の中にも言及されているが、医療費抑制の手法の1つとしては、ジェネリックの使用がある。

ジェネリックの定義:
”後発医薬品(こうはついやくひん)、ジェネリック医薬品(英: Generic Drug、Generic Medicine[2])とは、医薬品の有効成分そのものに対する特許である物質特許が切れた医薬品を他の製薬会社が製造・供給する医薬品である。新薬と同じ主成分の薬とも言われる[3]。後発薬と略称で呼ばれることもある。先発の医薬品は先発医薬品ないしは先薬と呼ばれる”

「ジェネリックは本当に先発品と同様に効くのか?」という医学的な議論は今はしません。

以降、ジェネリックと書くのがめんどくさいので、ゾロ、と記載します。

先発品をゾロにすると確実に医療費(というか薬剤費)は下がります。
ゾロの値段は様々ですが、ざっくり、半分くらいになりますかね。
まーそれ以前に医者が無駄にARBとかスタチン出しているのをやめれば、薬剤費どころか医療費も抑制できそうという議論は今日はしない)

一方で、安倍内閣が、「医療で経済成長!」とおっしゃっているわけですが、その1つに製薬メーカーがある気がするのですが、そういえば、先発品をゾロに変えたら、国内の製薬メーカーやばいんじゃないか?と思い調べてみました。

まずは厚労省の2013年の比較的新しい製薬業界のオーバービュー。

なんかいまいちよくわかりませんね。
要は、
・国内の先発品の国内メーカーシェア
・国内のゾロの国内メーカーシェア
(・海外での先発品/ゾロの国内メーカーシェア)
あたりを知りたいわけですが、以下のサイトがそれに答えてくれるような気がします。

(偶然同い年の人のサイトのようですが)

ポイントは、

1.先発品
国内市場では、トップは外資系のファイザーですが、2位の武田薬品工業と非常に競っています。上記の国内市場トップ20のうち、国内企業は11社。シェアでは、トップ20社合計の67.1%うち、日本企業が37.3%を占め、半分以上のシェアを取っています。 
世界市場では、トップ20のうち、日本企業は4社。シェアでは、トップ20合計55.2%のうち4.6%を占めているに過ぎません。
医薬品市場も、日本企業は、「国内では強く、海外では非常に弱い」状況となっています。

2. ジェネリック医薬品(後発薬)
日本国内市場だけに絞ったマーケットシェアのデータがなかったので、世界市場のシェアだけを見てみたいと思います。ジェネリックのシェアトップ企業は、医薬品全体の顔ぶれと大きく異なります。トップを快走しているのが、イスラエルのTeva。日本ではあまり「テバ」の知名度は高くありませんが、大正薬品工業を完全子会社化し、日本のジェネリック市場を開拓しています。
 2位のサンドは、ノバルティスのジェネリック医薬品事業を担当する子会社です。
 この中には、日本企業の名前は残念ながら、ありません。
日本の医薬品メーカーは、自力でのジェネリック医薬品市場開拓に大きな遅れを取っています
ジェネリック市場の新興プレーヤーの中には、インドなど新興国の企業も多く、国際競争はますます激しさを増していきます。
ですかね。

つまり、
「日本の医薬品メーカーは、先発品が減るとやばい」
みたいですね。

社会医療費は抑制できても、国内の雇用や税収が減ってしまいそうですね。
天秤にかけるとどちらが上回ることやら。


他のメモ:

0 件のコメント:

コメントを投稿