2015年12月11日金曜日

疫学(臨床疫学、社会疫学含む)・統計学・研究計画&仮説&論文作成などを勉強するために役に立つ素材

疫学(臨床疫学、社会疫学含む)・統計学・研究計画&仮説&論文作成などを勉強するために役に立つ素材

疫学や統計学などを勉強するために役に立つサイトをまとめる機会があったので一度メモ。

他にもおすすめありましたらたくさん教えてください!

【臨床疫学】
臨床のデータを解析して、研究したいけどどうやっていいのかよくわからないという臨床家(特にMD)向けの素晴らしい記事
●統計家を臨床医の良きパートナーに
 http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA03131_01

「臨 床のデータを解析して、研究したいけどどうやっていいのかよくわからないという臨床家(特にMD)」は、どうしたらいいかについては、一言でいえば、京大 のMCRか東大のSPHで1年勉強して知識を増やして&そういうことに詳しいMDに限らずいろんな知り合いを増やしたらいいと思う。

・京大MCR
http://sph.med.kyoto-u.ac.jp/class-15.html
・東大SPH
http://www.m.u-tokyo.ac.jp/sph/

正直今の時代、欧米MPHにわざわざ行く必要はないと思う。
特に臨床医にとっては、デメリット(臨床ができなくなる、所得が無くなる・授業料が超高い)もそれなりにあるのではないかとも思います。

実(じつ)をとるなら、東大や京大で十分な気がします。
というか最終的に日本にいるならその方がいい気がします。特に医者はね、、、

「海外に行きたい(住んでみたい)」というような思いがある人は、考えてもいいのかもしれませんが、別に日本(東大や京大が)が著しく劣っているとは私は思いません。


また、上記の記事に私見を加えると、日本は生物統計家はかなり少ないうえに、生物統計家という人は必ずしも、臨床家がやりたいような臨床疫学研究(多くが観察研究)にたけているわけではありません。
医学の常識が通じないこともあると思います。
そして人によっては、統計の専門用語・概念・数式で押してくる人もいて、臨床家は圧倒されることもあると思います(ここら辺はある意味お互い様ですが)。
ということで結論としては、MDで疫学わかっていて、疫学論文書いたことある人に相談するのが最もイージーだと思います。
そういう人は、公衆衛生の教室にいるでしょう(ただし毒性学など疫学をやっていない人もいますのでご注意を)。
また、最近では、公衆衛生の教員は必ずしもMDではないのでご注意ください。
特に助教はMDじゃない方が多かったりして?
教授は99%がMDと言ってもいい気がしますが、教授ともなると、なかなかアポもとりずらいでしょうし、お年で臨床のことを忘れていたり、現代の疫学的手法をご存知なかったりするかもしれないので、助教~准教授くらいのMDがベストな気がします。


●日本救急医学会雑誌 の 臨床医のための疫学シリーズ (5回シリーズ:臨床家のための疫学入門編)

第1回 臨床研究における疫学と統計学(疫学総論)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjaam/20/5/20_5_288/_article/-char/ja/
第2回 疫学用語の確認と論文の読み方(疫学各論1)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjaam/20/6/20_6_338/_article/-char/ja/
第3回 研究仮説の立て方とDirected Acyclic Graph(疫学各論2)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjaam/20/7/20_7_397/_article/-char/ja/
第4回 バイアスの考え方,結果の解釈の仕方(疫学各論3)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjaam/20/9/20_9_794/_article/-char/ja/
第5回 臨床研究における統計学の役割(疫学各論4)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjaam/20/10/20_10_851/_article/references/-char/ja/

●臨床研究関係のレクチャーシリーズ。これまじで良いと思う。無料!!!!
http://www.icrweb.jp/


【公衆衛生学】
北大の岸先生のスライド(学術会の一般向けスライド、公衆衛生について)、すばらしす。
http://bookooqc.org/d2222583.html
(ちなみに「健康・生活科学委員会からの学術・教育への提言」でググれば学術会からPDFをDLできます)

スライドの中に書いてありましたが、以下の分類いいなと思いました。
公衆衛生専門家が身につけるべき研究方法(Oxford Textbook of Public Health、第5版2009)
1.疫学
2.生物統計学と疾病死亡登録
3.社会科学(行動科学を含む)
4.環境科学(実験科学を含む)


尊敬する坪野先生の記事
予防で医療費は減るか
http://apital.asahi.com/article/tsubono/2012111200042.html



【疫学】
超簡単な疫学を楽しく気軽に学べる教科書。

基礎から学ぶ楽しい疫学 単行本 – 2012/12/1 中村 好一   (著)
http://www.amazon.co.jp/%E5%9F%BA%E7%A4%8E%E3%81%8B%E3%82%89%E5%AD%A6%E3%81%B6%E6%A5%BD%E3%81%97%E3%81%84%E7%96%AB%E5%AD%A6-%E4%B8%AD%E6%9D%91-%E5%A5%BD%E4%B8%80/dp/4260016695/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1413555638&sr=8-1&keywords=%E6%A5%BD%E3%81%97%E3%81%84%E7%96%AB%E5%AD%A6

宇宙怪人しまりす 医療統計を学ぶ 検定の巻 (岩波科学ライブラリー)

http://www.amazon.co.jp/%E5%AE%87%E5%AE%99%E6%80%AA%E4%BA%BA%E3%81%97%E3%81%BE%E3%82%8A%E3%81%99-%E5%8C%BB%E7%99%82%E7%B5%B1%E8%A8%88%E3%82%92%E5%AD%A6%E3%81%B6-%E6%A4%9C%E5%AE%9A%E3%81%AE%E5%B7%BB-%E5%B2%A9%E6%B3%A2%E7%A7%91%E5%AD%A6%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC-%E4%BD%90%E8%97%A4/dp/4000295942/ref=sr_1_3?ie=UTF8&qid=1413555767&sr=8-3&keywords=%E3%81%97%E3%81%BE%E3%82%8A%E3%81%99

気軽に読めます。
両著者はほかにも同様の本を出しているので、まずはこれらを読んではいかがでしょうか。
いきなりマジの疫学や統計学の教科書を、臨床家が読むのはきついと思います(それをやるとたぶん疫学・統計学を嫌いになる)。



●日本衛生学雑誌:疫学の基本をわかっていないと厳しいと思う。いきなり手を出すとヤケドしそう。

医学における因果推論 第一部―研究と実践での議論を明瞭にするための反事実モデル―
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjh/64/4/64_4_786/_article/-char/ja/
医学における因果推論 第二部―交絡要因の選択とバイアスの整理および仮説の具体化に役立つDirected Acyclic Graph―
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjh/64/4/64_4_796/_article/-char/ja/


WHO標準疫学
http://whqlibdoc.who.int/publications/2006/9241547073_jpn.pdf

週刊医学界新聞
http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA02927_03
http://www.igaku-shoin.co.jp/paperSeriesDetail.do?id=125

http://www.nutrepi.m.u-tokyo.ac.jp/lecture/lecture.html

http://minato.sip21c.org/education-j.html

http://www.kamiyacho.org/about.html

「データ解析のための統計モデリング入門」の著者の講義です。
http://hosho.ees.hokudai.ac.jp/~kubo/ce/IbarakiLecture2014.html

実験系のお話をベースにした統計学かも?
https://www.yodosha.co.jp/jikkenigaku/statistics_pitfall/index.html

【社会疫学】
尊敬するカワチ先生の記事
社会のありようから健康をただす(イチロー・カワチさん=社会疫学研究者/ハーバード大学公衆衛生大学院教授)
http://apital.asahi.com/feature/medical_asahi/2015020300025.html

Society and Health Lab 
http://societyandhealthlab.com/
https://www.facebook.com/societyandhealthlab?fref=ts


社会疫学とは? by なおき先生
http://synodos.jp/intro/13901

社会と健康の関連を扱う学問、社会疫学とは byわたし
http://coffeedoctors.jp/news/339/


●文庫本
1)
命の格差は止められるか: ハーバード日本人教授の、世界が注目する授業 (小学館101新書) 単行本 – 2013/7/31
カワチ イチロー (著)
http://www.amazon.co.jp/%E5%91%BD%E3%81%AE%E6%A0%BC%E5%B7%AE%E3%81%AF%E6%AD%A2%E3%82%81%E3%82%89%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%81%8B-%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%89%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E6%95%99%E6%8E%88%E3%81%AE%E3%80%81%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%8C%E6%B3%A8%E7%9B%AE%E3%81%99%E3%82%8B%E6%8E%88%E6%A5%AD-%E5%B0%8F%E5%AD%A6%E9%A4%A8101%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E3%82%AB%E3%83%AF%E3%83%81-%E3%82%A4%E3%83%81%E3%83%AD%E3%83%BC/dp/4098251744/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1429710524&sr=8-1&keywords=%E3%82%A4%E3%83%81%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%AF%E3%83%81

↑2014年和歌山県立医大の保健看護学科の入試で取り上げられた

2)
「健康格差社会」を生き抜く (朝日新書) 新書 – 2010/1/13
近藤 克則   (著)
http://www.amazon.co.jp/%E3%80%8C%E5%81%A5%E5%BA%B7%E6%A0%BC%E5%B7%AE%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E3%80%8D%E3%82%92%E7%94%9F%E3%81%8D%E6%8A%9C%E3%81%8F-%E6%9C%9D%E6%97%A5%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E8%BF%91%E8%97%A4-%E5%85%8B%E5%89%87/dp/4022733179/ref=asap_bc?ie=UTF8

まずは上記2つの文庫本がおすすめ。
アマゾンで上記2つの「この商品を買った人はこんな商品も買っています」も関連する本多数あり。

カワチ先生の文庫本は、ハーヴァードのmasterの授業"Health and Society"の内容にかなり近い。

・カワチ先生の授業がedxで無料で受講可能です。
https://www.edx.org/course/health-society-harvardx-ph201x

ハーヴァード公衆衛生大学院の修士課程の必須の授業であるSociety and Healthにかなり近い内容。
英語ですが、スピードも調整できるし、スクリプト(しゃべってる内容)もでるので英語の練習にもお勧め。

・なおき先生のウェッブページ
http://plaza.umin.ac.jp/~naoki_kondo/index.html

・大阪大学でのセミナー。
2012年だけだった?
” 公衆衛生セミナー:日本における健康の社会決定要因 (The Osaka Public Health Seminar: Social Determinants of Health in Japan)」 (疫学各論) (セミナーポスター)【日程】 2012年7月28日(土) から30日(月)【場所】 大阪大学コンベンションセンター”
http://www.msc.med.osaka-u.ac.jp/info/event.html

・一週間のセミナー@ロンドン。毎年やっている印象。一週間なので気軽に行けそう。
https://www.ucl.ac.uk/summer-school-social-determinants-health

・こういうがっちりした濃いコースもあるらしい。ここに行ったことある人は日本人では聞いたことありませんが、、
http://www.chess.su.se/

・ヘルスコミュニケーションの大家:Prof.Kasisomayajula Viswanath(通称:Vishさん)
http://www.hsph.harvard.edu/kasisomayajula-viswanath/

・私が2009 summerに参加したセミナー:オランダ・エラスムス大学。公衆衛生全般を広く学べる。stata使った実習もあった。
http://erasmussummerprogramme.nl/


・WHOの報告書
http://whqlibdoc.who.int/publications/2006/9241547073_eng.pdf

・統計ソフトの使い方@UCLA
http://www.ats.ucla.edu/stat/sas/

・統計ソフトの使い方はyoutubeで検索するとたくさん出てくる。

・疫学・統計学に限らず何でもある、最高で最強?
https://www.edx.org/
こんなの出てくると大学の大講堂の授業って一体・・・となるような気がする。

・Explore Statistics with R@Edx
https://www.edx.org/course/kix/kix-kiexplorx-explore-statistics-r-1524?utm_source=edX+Course+Announcements+Mailing+List&utm_campaign=50257261be-Student_Newsletter_July_Send_2014&utm_medium=email&utm_term=0_237694b56d-50257261be-41202065#.VEV-3PlfZcZ

・ちなみに上記のEdxの日本版と言われるものがあるが、、、
http://gacco.org/

・よしださんが教えてくれた
Johns Hopkins University
https://www.coursera.org/jhu
EdX同様やばいですね。

余談ですが、早くも日本でネット授業を、大学に授業で活用する大学が出てきているようです。
東京工科大学、gaccoが公開するMOOCを講義で活用
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/news/14/100901312/

こういう取組は、絶対やった方がいいと思います。
一流の授業なのにコストフリーだし、しかもEDX使えば英語の練習にもなるし、使わない手はないと思うのですが、なぜ日本の「グローバルグローバル」言っている大学たちは積極的に取り入れないの???


【研究仮説・研究計画・論文作成の基本的な考え方。スケジュール管理の目安。基本的な英語例文など。

JEMNet論文マニュアルーーー神ファイル。要・PDF保存。
http://jemnet.asia/wp/?post_type=wpdmpro&p=109

研究計画も学会抄録も論文もSTROBEに答えることができる内容に。
http://www.strobe-statement.org/?id=available-checklists

研究仮説・研究計画の立て方について説明している気軽に読めそうなサイト
http://www.slideshare.net/akinarimoriya/140123-30346679
http://www.slideshare.net/enango/pico-questions20030608-29575030
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/cadetto/magazine/1101-t2/201105/519537.html
http://spell.umin.jp/EBM.htm
http://www.jichi.ac.jp/openlab/newsletter/letter40.pdf

 " 現在、UMIN上で臨床研究・治験のe-Learningシステムが無料にて利用可能です。

このシステムは、臨床研究・治験に携わる人材育成を目的として

厚生労働省科学研究費補助金 医療技術実用化総合研究事業
(H24-臨研基-一般-002)にて開発されたものです。

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