2018年10月1日月曜日

論文は誰のものか?

あいかわらず日経さんは、経済以外はいい記事書く苦笑

論文は誰のものか(上)大手学術誌に投稿拒否 
研究者ら論文独占に対抗 AI専門3000人署名 

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO35882490Y8A920C1TJM000/

今のアカデミアに疑問はいくつかあるが代表的なのがこれ。
論文読めない問題。
大学に所属していないと論文読めないし、大学に所属していても、ざっくり言えば、いわゆる研究大学じゃないと論文が読めない=研究ができない。
なぜか。
これは結構簡単で、ジャーナルを管理している側のマネジメント・商売がうまいから。
「いいジャーナル」という存在を作って・使って、それを名誉にして、ジャーナルを多数作って、ヒエラルキー化して、そこで収益をする。
TOPに掲載するのはかなり限りがあるので、まずは下から成果を上げていく構図に多くの場合なる(というか私含めて多くの人はここで一生を終える)。
ピラミッドのボトムはNも大きいので、一部であるTOPを無償化しても、全体としてビジネスは回る。

いいジャーナルを維持するにはお金がかかるからしょうがないという意見もあるようだけど、さて、そのお金はどこにかかっているの?
論文を発表する側は、原稿料はもらっていない。というか多くの場合お金を支払っている(ここが一般の人には理解されにくい謎の構図)。
査読する側も多くの場合お金をもらっていない。
編集者は?知らないけど、仮にお金をもらっているとしても、全体から見れば微々たる額でしょう。
管理事務コストにお金がかかっている?
さて果たしてその管理事務コストが生み出しているバリューは何なの???
で、残りはジャーナル運営側の利益?ですかね。

いつも思うけど、グーグルみたいな巨大ストレッジ使えば無料でできると思うけどね。
そこに、研究者は好き勝手、論文を出しまくる。論文には自動でIDがつく。
んで、その中で検索ができれば、それでよくないか?
IDがあれば、CITATIONは問題なくできる。
誰でも読むことはできる。
質の低い論文は無視されたり、内容によってはSNSで炎上する(投稿者には消す権利はない)。
論文がなかなか世に出ない問題も解消する(特に文系)。
フォーマットを統一したければ論文をフリーテキスト形式ではなく、BOXに文章を入れる形式にすればいいだけの話。
ってな感じで、今の時代、これで無料でできちゃうけど?と思います。
経済ふくめいわゆる文系がSSRN使って、論文とは別で公開とかしているのに、
医療系も加わるか?みたいな議論はあるけど、これは完全にジャーナルという筋悪な存在の延命措置でしかないと思う。
https://www.sankeibiz.jp/business/news/180629/prl1806291633135-n1.htm

本来あるべきは、誰でもすぐに投稿ができて、いつでもどこからでも読むことができる仕組みではないかね。

とはいっても、多少の運営コストは必要なので、これはUNとかそういうところで運営すればよくないかね。

人類、進歩しようよ。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO35882490Y8A920C1TJM000/

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